【2月8日 AFP】政府軍と反政府勢力との間で戦闘が続いていたチャドで、同国政府は7日、首都ヌジャメナ(Ndjamena)に夜間外出禁止令を発令した。

 政府関係者によると、ヌラディヌ・デルワ・カシレクマコエ(Nourradine Delwa Kassire Coumakoye)首相は閣議で、外出禁止令が発令されている午後6時半から午前6時までの間を利用して、首都に残り潜伏している反政府勢力の発見に務めると語ったという。

 一方、軍関係者が同日明らかにしたところによると、首都から撤退した反政府勢力は、別の勢力の兵士と協力して態勢の立て直しを図っており、新たな攻撃の懸念が高まっている。

 ヌジャメナから400キロメートル離れた場所には、少なくとも200台の車両が集結しているとされ、反政府勢力側の報道担当者によると、現在、新たな弾薬と燃料の供給が行われているという。

 前週末から続いていたヌジャメナでの政府軍と反政府勢力との戦闘は、ヘリコプターによる空爆も含む非常に激しいもので、国際赤十字(IRC)によると、160人が死亡し、数百人が負傷したという。(c)AFP