【アシガバート/トルクメニスタン 12日 AFP】11日、サパルムラト・ニヤゾフ(Saparmurat Niyazov)前大統領の急死に伴う大統領選挙が実施された。計6人が立候補しているが、長年ニヤゾフ氏の側近を務め、同氏の死後は大統領代行に任命されたグルバングリ・ベルドイムハメドフ(Gurbanguly Berdymukhammedov)副首相が圧勝するとみられる。

■投票率は98.68%、最終結果は13日に発表

 今回の大統領選挙は、有権者数260万人の同国において史上初の複数立候補によるもの。投票締め切り後の暫定統計によると、投票率は98.68%で、当選に必要となる有効投票総数の過半数を越えるのは確実だ。選挙管理委員会のMurad Karryev委員長はテレビのインタビューで、中間集計を12日中に、最終結果を13日に発表すると述べた。

 国際選挙監視員の立ち会いは形式的なものにとどまり、外国メディアの取材も厳しく制限された中での選挙となった。天然ガスなどの資源が豊富な同国の今後の政策を左右するとあって、中国、ロシアなどの周辺諸国や欧米各国は、選挙の行方を注視している。

 写真は11日、首都アシガバート(Ashgabad)で投票する女性。(c)AFP/IGOR SASIN