イスラエル、ヨルダン川西岸に「定着」 極右閣僚
発信地:エルサレム/中東・アフリカ
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【4月2日 AFP】イスラエルの極右ベツァレル・スモトリッチ財務相は1日、同国が占領するパレスチナ自治区ヨルダン川西岸を視察した際、イスラエルは「定着している」と述べ、国際法上違法であるにもかかわらず、西岸のイスラエル人入植地を擁護した。
スモトリッチ氏と同行したイスラエル・カッツ国防相は、西岸でのイスラエル人入植地拡大に対する主な障害だとして、パレスチナ人による「違法な」建設を非難した。国連の裁判所は西岸でのイスラエル人入植地拡大について、停止しなければならないと判断している。
スモトリッチ氏は、ヨルダン川西岸を聖書に基づくユダヤ名「ユダヤ・サマリア」と呼び、「ユダヤ・サマリアはわが祖国のゆりかごであり、聖書の地だ。われわれはここに定着している」と述べた。
さらに、イスラエルが違法とみなすパレスチナの建設物の破壊において、2024年は「記録的な」年だったと指摘。
「イスラエル政府は、ユダヤ・サマリアで入植地開発に取り組んでおり、ここ数十年にわたり国家の悩みの種となっているアラブ人による違法建設は許さない」として、イスラエル人入植者は「2級市民」ではなくイスラエルの安全保障を受ける権利があると訴えた。
スモトリッチ氏と共に撮影されたビデオ声明で、カッツ氏は「ユダヤ・サマリアを支配し、ユダヤ人入植地に危害を加えるパレスチナ自治政府(PA)によるいかなる試み」も阻止すると述べた。(c)AFP