イスラエル軍、ガザで救急車攻撃 救助隊員15人犠牲に
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【3月31日 AFP】パレスチナ赤新月社は30日、イスラエル軍によるガザ南部での救急車への攻撃で死亡した救助隊員15人の遺体を回収したと発表した。
攻撃は23日、エジプトとの境界に近いラファのタルアルスルタン地区で行われた。
赤新月社によると、回収された遺体の内訳は赤新月社の医療従事者8人、ガザの民間防衛機関のメンバー6人、国連機関の職員1人。赤新月社の医療従事者1人が依然、行方不明だという。
赤新月社は殺害された15人について、「イスラエルの砲撃で負傷した多数の人々に応急処置を施すため、ラファのハシャシン地区に向かっていた。人道支援活動中にイスラエル占領軍の標的にされた」とし、「占領軍による赤新月社の医療従事者への攻撃は、国際人道法の下で罰せられるべき戦争犯罪としか考えられない。占領軍は全世界の面前で国際人道法に違反し続けている」と非難した。
国際赤十字・赤新月社連盟(IFRC)は別の声明で、「8人の医療従事者の死に激怒している」と表明。世界中で起きた赤十字・赤新月社職員に対する攻撃のうち、一度の攻撃による死者数としては2017年以来、最多だと述べた。
国連人道問題調整室(OCHA)のトム・フレッチャー室長(事務次長)は、イスラエル軍は3月18日に大規模な攻撃を再開して以来、「人口密集地」を空爆していると指摘。「患者が病床で殺され、救急車が撃たれ、救急隊員が殺された」と語った。
ハマスが支配するガザの保健当局は29日、18日以来、ガザでは少なくとも921人が殺害されたと発表した。(c)AFP