ミャンマー地震は「最高レベルの緊急事態」 WHO、緊急資金を要請
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【3月31日 AFP】世界保健機関(WHO)は30日、ミャンマーでの地震被害について、最高レベルの緊急事態だとし、今後30日間で命を救い、病気の流行を防ぐために800万ドル(約12億円)の緊急支援を国際社会に呼び掛けた。
WHOによると、ミャンマーでは手術能力に限りがある中、緊急の救急治療を必要とする多数の負傷者が高い感染リスクにさらされている。電気・水の供給が途絶え、医療サービスへのアクセスが悪化し、水や食物を媒介とする疾病の発生リスクが高まっている。
WHOは「この危機を緊急時対応フレームワークの中で最高レベルのグレード3に分類した」としている。
マグニチュード(M)7.7の地震は28日にミャンマー中部マンダレー近郊を震源に発生し、その数分後にM6.7の余震が続いた。この地震で同国では1700人以上、隣国タイでも少なくとも18人が死亡した。
WHOは、今後30日間で「命を救い、病気を予防し、基本的な医療サービスを安定させ、回復させる」ためには800万ドルが必要だとし、「直ちに資金が提供されなければ、命が失われ、脆弱(ぜいじゃく)な医療システムが崩壊するだろう」と警告した。(c)AFP