【3月30日 AFP】ミャンマー中部を震源に28日発生したマグニチュード(M)7.7の巨大地震で、軍事政権は29日、少なくとも1644人が死亡し、3400人以上が負傷、さらに139人以上が行方不明になっていると発表した。懸命の捜索活動が続けられている。

通信は脆弱(ぜいじゃく)化し、被害の規模については、孤立した軍政下でようやく明らかになり始めたところだ。犠牲者数は今後、大幅に増加するとみられる。

外国からの援助の申し出が始まり、米国のドナルド・トランプ大統領が支援を約束した。

インドからは最初の援助物資が到着した。中国は救助隊員80人以上をミャンマーに派遣し、1380万ドル(約20億円)の緊急援助を約束した。

援助機関は、ミャンマーはこれほどの規模の災害に対処する準備ができていないと警告している。同国では激しい内戦により350万人が避難し、多くの人が飢餓の危機にひんしている。

国連人道問題調整事務所(OCHA)は29日、医療用品の「深刻な不足」と道路や通信インフラの損傷が緊急対応を妨げていると指摘した。

国境を越えたタイの首都バンコクでは、建設中の30階建ての高層ビルが崩壊し、救助隊が29日も生存者の捜索を続けた。

バンコクのチャッチャート・シッティプント知事は、この建設現場でこれまでに8人の死亡が確認されたと記者団に語った。79人が依然、行方不明だという。(c)AFP/Hla-Hla Htay and Sebastien Berger, with Thanaporn Promyamyai in Bangkok