【3月26日 AFP】欧州各地の空に24日夜、鮮やかな青と白の渦巻き模様が出現した。気象や宇宙の専門家は、実業家イーロン・マスク氏傘下の宇宙開発企業、スペースXのファルコン9ロケットから放出された燃料がつくり出した現象だとしている。

「パニックにならないで!UFOではなく、スペースXのファルコン9ロケットからのガス放出です」と、仏気象庁中部・ロワール渓谷気象台はSNSに投稿した。

渦巻きの写真は、スウェーデン、ポーランド、ハンガリー、クロアチアなど各国でもSNSに投稿された。

英レディング大学の惑星科学者、ジェームズ・オドノヒュ氏ーもAFPに対し、ファルコン9ロケットの発射後、上空で切り離された1段目が落下する際に放出した残りの燃料が渦巻きの正体だと説明した。

放出された燃料は凍結して結晶となり、太陽光を受けて明るい渦巻き模様を空に描いたという。「渦の形となったのは、燃料放出時にロケットが回転したいことが原因」としている。

仏コートダジュール天文台の天体物理学者エリック・ラガデック氏はSNS「ブルースカイ」に、ポーランドで撮影されたとみられる動画をリポストし、マスク氏が踊るアニメと共に、「この男は地上でも空でも物事をかき乱すのが好きな気がする!」と書き添えた。(c)AFP/Daniel Lawler