【3月6日 AFP】南極から移動していた世界最大かつ最古の氷山「A23a」が、英国領サウスジョージア島から約70キロ手前で座礁した可能性があるとの観測結果を英国南極観測局(BAS)が4日、発表した。南大西洋の重要な野生生物の繁殖地である同島への衝突は免れるとみられている。

1986年に南極の棚氷から分離したA23aの面積は約3360平方キロで、英国の大都市圏グレーター・ロンドンの2倍以上に相当し、重量は1兆トン近い。2020年以降、南極からサウスジョージア島に向かってゆっくり北上していた。

同島に衝突するか、周辺の浅い大陸棚で座礁すれば、餌場が物理的に遮られ、島で繁殖しているアザラシやペンギンに深刻な影響を与える可能性があると懸念されていた。

しかしBASによると、A23aの動きは3月1日以降、島から73キロ手前で停滞。

BASの物理海洋学者アンドリュー・マイヤーズ氏は、「氷山が座礁したままであれば、サウスジョージア島の野生生物に大きな影響はないとみている」とし、「過去数十年の例では、南極海からこの進路をたどる多くの氷山はすぐに崩壊し、解けてしまう」と述べた。(c)AFP