ソウル中央地検(c)news1
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【05月09日 KOREA WAVE】韓国の検察庁で部長級以下の検事らが相次いで辞意を表明している。法曹界内外では「検察に対する揺さぶり」の影響ではないかと分析も出ている。

全国最大の地検であるソウル中央地検の検事(司法研修院40期)は最近辞意を表明した。法務省公共刑事課(旧公安企画課)を経て2022年からソウル中央地検に勤めてきた逸材だ。

同じ部署の副部長検事(37期)は3月ごろに辞表を提出し、弁護士に転身した。37期は次の異動で部長検事に昇進する候補の年代だ。

理由は「一身上の理由」。検察関係者は「家庭の事情などさまざまな理由だと理解している」と話した。

任官10年前後の検事らも検察を離れている。2014年に検事になった昌原(チャンウォン)地検検事と2018年に任官した仁川(インチョン)地検富川(プチョン)支庁検事も先月中旬、検察内部網「EPROS」で辞めることを明らかにした。

検察内外には仕事のストレスと低賃金だけでなく、一連の「検察悪魔化」(検察が政治的動機に基づいて、適切な捜査・訴追をせず、個人・組織を攻撃しているという批判)も原因だという指摘がある。検察解体の公約が相次いでいることで組織の士気が低下しているというのだ。

部長検事出身のある弁護士は「使命感と自負心で持ちこたえてきた一線検事らの熱意が、検察に対する揺さぶりで折れている」と語る。

パク・ソンジェ法相は2日、「根拠のない検察に対する悪魔化の中傷は若い検事たちの士気を落とし、司法機関に対する国民の信頼を低下させる」と述べた。

(c)news1/KOREA WAVE/AFPBB News