【5月9日 CGTN Japanese】中国各地で人工知能(AI)の活用が爆発的な広がりを見せる中、AIGC(AI生成コンテンツ)人材ニーズが急増しています。今年第1四半期(1~3月)のAIGC人材ニーズは前年同期の4倍超になり、平均年収は40万元(約860万円)を超えています。ニーズの高い職種トップ3は、自然言語処理専門家、画像アルゴリズムエンジニア、アーキテクトで、年収はいずれも50万元(約1075万円)を上回っています。

 中国の各大手AIソフトウエア企業の生成AI事業部門は現在、AIGC人材を長期的に募集しています。仕事場面は、基礎的なコンピューティング、チップの設計から、モデルトレーニング、ビジネスの実用まで多岐に渡ります。一つのAIGC職種の採用にかかる平均時間は一般的な職種の2倍で、人手不足の現状が垣間見られます。

 生成AIのビジネスへの活用が広範囲に及んでいるため、人材不足はテクノロジー企業だけでなく、他の業界にも広がっています。ある大手飲食チェーン企業の責任者によりますと、企業のバックエンドシステムのデータは膨大で、数千万単位の顧客評価が含まれていますが、従来の分析方法では精度が不十分であるか、または多くの人的資源を消費します。企業は、経営と管理を継続的に適正化するため、AIGCテクノロジーを利用して顧客の評価により正確に対応することが緊要です。

 中国のある大手求人サイトの責任者の話によると、サイト全体で求人数の伸びが比較的良い職種は、伸び率が60%に到達すれば非常に目立ちますが、AIGC関連職種の伸び率は320%を上回っており、さらに伸びる傾向にあるということです。(c)CGTN Japanese/AFPBB News