【5月8日 AFP】米人工知能(AI)開発企業オープンAI(OpenAI)は7日、画像生成AIによるデジタル画像を判別するためのツールの提供を開始すると発表した。

 AIが急速に発展する中、生成AIが本物そっくりに作成する「ディープフェイク」画像は社会を混乱させかねないとして当局は懸念を深めており、その識別技術の開発は大きな関心事となっている。

 現在試験中のツールは、同社の画像生成AI「DALL-E(ダリ)3」が生成した画像を約98%の精度で識別したという。

 一方、ダリ3による生成画像でも大きく加工したものの識別は難しかった。また、他の画像生成AIによる画像では約5~10%しか識別できていないという。

 これとは別にオープンAIは、デジタルコンテンツの出所と真正性を判断するための画像識別技術「電子透かし(デジタル・ウオーターマーク)」の普及団体「C2PA」への参加を明らかにした。(c)AFP