【5⽉9⽇ Peopleʼs Daily】中国国家統計局は4月16日、中国における2024年第1四半期(1-3月期)の物価要因を控除したGDPは前年同期比5.3%増で、前期比では1.6%増だったとする速報値を発表した。国外メディアは「中国経済は幸先の良いスタートを切った」などと報じた。

 中国経済の回復と好調を支える要因は増え続けている。第1四半期には成長率、雇用、インフレ、国際収支の四大マクロ指標は安定を保った。固定資産投資の伸び率は前年通年を1.5ポイント上回り、社会消費財小売総額は4.7%増、サービス小売総額は10%増加だった。貿易総額の伸び率は過去6四半期で最高で、住民1人当たり可処分所得は6.2%増だった。アジア開発銀行(ADB)、ゴールドマン・サックス(Goldman Sachs)、モルガン・スタンレー(Morgan Stanley)などの国際的金融機関は、今年の中国経済の成長率予想を相次いで上方修正した。

 中国では、新たな質の生産力の発展が新たな成果を出している。経済統計作成の対象になる一定規模以上のハイテク製造業の第1四半期における付加価値額が前年同期比7.5%増で、伸び率は前期を2.6ポイント上回った。ハイテク産業への投資は同11.4%増で、前年通年を1.1ポイント上回った。ハイテクサービス業への投資は同12.7%増だった。電気自動車など新エネルギー車の生産台数は同29.2%増だった。充電スタンドの生産は同41.7%増、3D印刷機は同40.6%増、電子部品は同39.5%増だった。

 中国経済の回復は、世界経済にとって重要な好材料だ。国際通貨基金(IMF)のスティーブン・バーネット(Steven  Barnett)中国上級駐在代表は、「中国経済が1%成長すれば、中国とつながりのある国や地域の経済は0.3%成長します。中国経済は依然として世界経済をけん引する重要なエンジンです」と述べた。第1四半期には中国と「一帯一路(Belt and Road)」共同建設国との貿易総額が5.5%増加し、引き続き世界の貿易成長の重要な駆動力になった。また、ますます多くの海外企業が中国からもたらされるチャンスを掘り起こそうとしている。4月に開催された第4回中国国際消費品博覧会には71の国と地域から4000以上のブランドが出展した。同じく4月に開幕した第135回中国輸出入商品交易会(広州交易会)の初日には、海外から6万人を超えるバイヤーが訪れた。今年1-2月に中国で新設された外資系企業数は前年同期比34.9%増で、過去5年での最高水準に達した。

 中国国外の一部からは中国経済が直面する課題を誇張した、いわゆる「中国経済頭打ち論」が聞こえてくる。これは中国経済の現状と見通しを曲解するものだ。中国経済の、基礎が堅牢、強靭(きょうじん)、競争力、活力、大きな潜在力という特徴は一貫して変わっておらず、良い方向に向かう長期的情勢も変わっていない。中国式現代化を推進し続ける中国は、自らの国民の生活水準を向上させる一方で、世界経済の回復と発展により大きな貢献をしていく。(c)Peopleʼs Daily/AFPBB News