【5月3日 AFP】イスラエルのイツハク・ヘルツォグ(Isaac Herzog)大統領は2日、同国のパレスチナ自治区ガザ地区(Gaza Strip)侵攻に抗議するデモが続く全米各地の大学について、「憎しみと反ユダヤ主義で汚染されている」と非難した。

 ヘルツォグ氏は特別番組で、「反ユダヤ主義が劇的に復活する中、特に全米各地の大学でのユダヤ人学生に対する敵対行為と脅迫を受けて」ユダヤ人コミュニティーを支持する緊急メッセージを発信していると述べた。

 同氏は「われわれは、歴史・文化・教育の殿堂である名門大学が、傲慢(ごうまん)と無知によってあおられた憎しみと反ユダヤ主義に汚染されているのを目にしている」「(昨年)10月7日のイスラエルに対する残虐行為が称賛・正当化されていくのを見ておののいている」と述べた。

 イスラエルのガザ侵攻に抗議するデモは、全米各地の大学に広がっている。カリフォルニア大学ロサンゼルス校(UCLA)ではデモ隊を警官隊が対峙(たいじ)。解散命令に従わなかった200人以上が逮捕された。

 こうしたデモは先月以降、少なくとも30校で行われた。キャンパス内にテントを張って抗議を続けるケースも多い。(c)AFP