【4月25日 CGTN Japanese】中国野生動物保護協会は24日、ジャイアントパンダの「金喜(ジンシー)」と「茱萸(ジューユー)」が29日にスペインのマドリード動物園へ向かい、10年間の滞在生活を始めると明らかにしました。

 2頭は中国南西部の四川省成都ジャイアントパンダ繁殖研究基地からスペインへ向かいます。雄の金喜は2020年9月1日生まれ。雌の茱萸は同年10月25日生まれで、この日は中国の伝統的な祝日の重陽節でした。

 2頭は輸送前の隔離検疫中で、体調は良好ということです。成都ジャイアントパンダ繁殖研究基地は、輸送時の快適さと安全を保障するため、専用の航空輸送ケージを使い、ケージ内で自由に活動、採食、休憩できるようにするとともに機内の温度も20~25度に保ちます。さらに新鮮な竹とタケノコも用意し、飼育員と獣医を同じ便に搭乗させて世話をさせます。

 マドリード動物園は2頭を受け入れるにあたり、パンダの出産と看護の需要を十分に考慮し、出産用獣舎を改築したほか、木によじ登ることを好むなどのパンダの生活習性に対して、ジャングルジムや原木などの遊戯施設を増やしました。(c)CGTN Japanese/AFPBB News