仁川(インチョン)国際空港のアシアナ航空貨物ターミナル(c)news1
仁川(インチョン)国際空港のアシアナ航空貨物ターミナル(c)news1

【04月25日 KOREA WAVE】大韓航空とアシアナ航空の合併の先決条件である貨物事業部の売却本入札が今週実施される。韓国の格安航空会社(LCC)4社のうち、有力な買収候補者の輪郭がはっきりする見通し。

アシアナ航空貨物事業部の売却のための本入札は25日に実施される。予備入札には済州航空、エアプレミア、イースター航空、エアインチョンが買収意向書を提出した。買収の意思を明らかにしてきたエアロKは、本入札に参加しない予定だ。

売却資産としてはアシアナ航空が保有している11機の貨物機、CF6エンジン、従業員約800人と貨物ターミナル賃借契約が挙げられている。これに先立って、欧州連合(EU)の競争当局は、大韓航空とアシアナ航空の企業合併に条件付き承認を下し、荷主契約をはじめ、スロット(空港離着陸権利)、運輸権(国家間運航権利)など無形の資産も全て売却対象に含まれなければならないと言及したことがある。

アシアナ航空貨物事業部の買収には、航空事業者免許と貨物航空運航証明(AOC)が事実上の資格条件であり、国内LCCの4社だけが参加することになった。当初、物流企業の単独参戦の可能性も開かれているという観測が出たが、EU側が企業合併後、大韓航空貨物と競争が可能な新規貨物事業者がすぐに参入することを要求し、免許を持つLCCに買収候補が絞られた。

新規事業者を基準に航空事業免許を受けるまでは6カ月から1年程度がかかり、航空運送事業許可(AOC)はこれより時間がかかる可能性がある。もちろんアシアナ航空貨物事業部を新規航空会社と見るのは難しいが、EU側が望むスケジュールに合わせるには力不足だ。

(c)news1/KOREA WAVE/AFPBB News