【4月25日 AFP】ギリシャの首都アテネなど各地が23、24日の両日、サハラ(Sahara)砂漠から飛来した砂塵(さじん)に覆われた。同国での降砂としては2018年以来の規模となっている。

 ギリシャはここ数日、強い南風に見舞われていて、23日には各地が橙黄色に覆われた。視界不良となる中、当局は呼吸器系に悪影響が及ぶ恐れがあると警告した。

 アテネ国立観測所(National Observatory of Athens)の気象研究部長、コスタス・ラグバルドス(Kostas Lagouvardos)氏は、「2018年3月21、22両日以来の規模のサハラからの砂塵飛来となった」と指摘。18年はクレタ(Crete)島の降砂被害が特に深刻だったという。

 サハラ砂漠からは毎年6000万~2億トンの砂塵が舞い上がり、大きい砂粒は早期に地面に落下するが、小さなものは数千キロ漂い、欧州全域に拡散することもある。

 映像は24日撮影。(c)AFP