【4月25日 AFP】テニス、マドリード・オープン(Mutua Madrid Open 2024)は24日、女子シングルス1回戦が行われ、元世界ランキング1位の大坂なおみ(Naomi Osaka)はラッキールーザーのグリート・ミネン(Greet Minnen、ベルギー)を6-4、6-1で下し、クレーコートで2022年以来となる白星を挙げた。

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 大坂は米国のハードコートで育ち、これまで赤土では苦戦することが多かったが、この日は2年ぶりとなるマドリード・オープンの試合で快勝し、第15シードのリュドミラ・サムソノワ(Liudmila Samsonova)との2回戦に駒を進めた。

 試合後に大坂は「今は以前よりずっとクレーを受け入れられている」と話し、「(クレーには)美しさがあると思う。今はクレーが得意な選手からひらめきを得ている。イガ(・シフィオンテク<Iga Swiatek、ポーランド>)のようになりたいとかいうわけではなく、自分の持っているものでベストを目指したい」と語った。

 この日の試合については「フォアハンドで何度かいい感じでスライディングができたと思う。そこについては自分でもうれしかった」「相手がいいドロップショットを打ってきていたが、自分も結構うまく拾えたと思う」と振り返り、「動きの面ではどんどん感覚が良くなってきている。ショットも何本か重いボールを打てた。この感じを続けていければと思う」と述べた。

 また、今夏にパリ五輪が全仏オープン(French Open)の会場で開催されることも、クレーコートでいいプレーをしたいというモチベーションになっていると明かし、「五輪は本当に大きな目標。心から出場したいと思っている」と付け加えた。

 その他の試合では、大坂と同じく元全米オープン(US Open Tennis Championships)覇者のエマ・ラドゥカヌ(Emma Raducanu、英国)が予選勝者のマリア・ルルデス・カルレ(Maria Lourdes Carle、アルゼンチン)に2-6、2-6でストレート負けを喫した。

 前週のオープン・キャップファイナンス・ルーアン・メトロポール(Open Capfinances Rouen Métropole 2024)を制した2017年の全米オープン女王スローン・スティーブンズ(Sloane Stephens、米国)は6-3、5-7、6-4でマルティナ・トレヴィザン(Martina Trevisan、イタリア)に競り勝ち、クレーでの連勝を6に伸ばした。

 元世界ランキング2位で、昨年疲労骨折した腰の痛みに今も苦しんでいるパウラ・バドサ(Paula Badosa、スペイン)は6-2、3-6、3-6で予選勝者の同胞ジェシカ・ボウサス・マネイロ(Jessica Bouzas Maneiro)に敗れた。(c)AFP/Reem ABULLEIL