【4月24日 CNS】中国東北部の吉林省(Jilin)天橋嶺(Tianqiaoling)に野生のシベリアトラが出没し、近くの森林農場の職員がスマートフォンで撮影した。至近距離から野生のアムールトラの写真が撮影されたのはこれが初めてだ。

 天橋嶺林業会社が新たに開設した森林農場の職員が車で森林地帯に向かっていると、車から前方に100メートルも離れていない道路の端に野生のアムールトラが立っているのを発見した。トラの体は大きく、筋肉のラインや毛皮の模様もはっきりと見えた。表情は比較的穏やかだ。車の方を振り返ったり、遠くを見上げたりしながら、のんびりと道路を散歩しているようだったという。

 この付近では、天橋嶺林業が新たに開墾した森林地帯で2015年12月10日に、野生のアムールトラが初めて撮影されていた。それ以来、野生のアムールトラと野生のアムールヒョウの痕跡が頻繁に目撃されているという。

 野生のトラ出没を受けて、天橋嶺森林警察は、ただちに森林調査隊と天橋嶺林業と協力し、地域住民に警戒を呼びかけている。

 同時に出没付近の交差点に検問所を設置し、毛皮を目当てにした密猟者などがシベリアトラを狙う事態を避けるともに、通行車両への安全注意喚起も併せて実施している。(c)CNS/JCM/AFPBB News