【4月24日 AFP】米上院は23日夜、ウクライナへの軍事支援610億ドル(約9兆4000億円)を含む追加予算案を超党派の賛成多数で可決した。ジョー・バイデン(Joe Biden)大統領は、速やかに軍備品をウクライナに送りたい考えを表明した。

 総額950億ドル(約14兆7000億円)規模の予算案は、ウクライナに加えてイスラエル・台湾向けの支援も盛り込まれている。20日に下院を通過し、上院では79対18で可決された。

 バイデン氏は採決直後に声明を発表。「明日(24日)にも署名し、米国民向けに演説する。今週中にはウクライナへの武器や装備の輸送を開始する」と表明した。

 ウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー(Volodymyr Zelensky)大統領はソーシャルメディアで米議会に謝意を表し、「法案への署名が間もなく行われ、新たな軍事支援パッケージが届くのを楽しみにしている」と述べた。

 追加予算案と一括で、動画投稿アプリ「ティックトック(TikTok)」をめぐる法案も可決された。同法案は、中国の親会社バイトダンス(ByteDance)が米国事業を1年以内に売却しなければ、全米で利用を禁止するとしている。(c)AFP