【4月23日 AFP】ジョー・バイデン(Joe Biden)米大統領は22日、ウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー(Volodymyr Zelensky)大統領と電話会談し、610億ドル(約9兆4000億円)規模の追加軍事支援を迅速に行うと約束した。

 対ウクライナ追加予算案は、野党・共和党が多数を占める下院で20日に可決され、民主党が主導権を握る上院で23日に審議される。バイデン氏は、可決され次第、速やかに署名・成立させる考えを示した。

 ホワイトハウス(White House)によると、バイデン氏は会談で、ウクライナへの支援を継続すると強調した上で、「ウクライナの地上作戦と防空に関する緊急性の高いニーズに応じるため、安全保障を支援する新たなパッケージを迅速に提供する」と述べた。

 これに対しゼレンスキー氏は、バイデン氏の尽力に謝意を表明した。

 ゼレンスキー氏はこの日、SNSで、米国との安全保障協定の締結に向けた協議が始まったと明らかにした。また、ウクライナが求めていた長距離地対地ミサイル「エータクムス(ATACMS)」の供与を米国から受ける計画がようやくまとまったと述べた。(c)AFP/Sergei BOBOK with Victoria LUKOVENKO in Kyiv