【4月23日 AFP】23-24イタリア・セリエAは22日、第33節の試合が行われ、首位インテル(Inter Milan)は2位ACミラン(AC Milan)を2-1で下し、3シーズンぶりとなる通算20回目の優勝を決めた。

 インテルはフランチェスコ・アチェルビ(Francesco Acerbi)とマルクス・テュラム(Marcus Thuram)がゴールを決めると、残り10分でフィカヨ・トモリ(Fikayo Tomori)に1点を返され、さらに試合は終了間際にレッドカードが3枚出る荒れた展開となったが、そのまま逃げ切ってダービーに勝利。残り5試合でミランとの勝ち点差を17に広げ、優勝を確定させた。シモーネ・インザーギ(Simone Inzaghi)監督にとっては初のリーグタイトルとなった。

 キャプテンのラウタロ・マルティネス(Lautaro Martinez)は「チームとして本当に一生懸命取り組んできた。この喜びにふさわしいと思う」と涙ながらに話し、「ここまで素晴らしい道のりだったが、歩みを止めてはいけない。すでに多くのトロフィーを獲得してきたが、われわれはもっと手に入れたいと思っている」と語った。

 セリエA優勝20回は、最多36回のユベントス(Juventus)に次いでインテルが2チーム目で、これからユニホームには二つ目の星が付けられることになる。

 今季は昨季王者のナポリ(SSC Napoli)が早々に優勝争いから脱落し、さらにミランも秋から失速する中、インテルは年明けから一気に調子を上げた。善戦していたユベントスも2月に入ると崩れ、最終的には他のチームに大差をつける見事な形でのリーグ制覇となった。

 3月には公式戦13連勝を記録すると、上位進出を期待された欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League 2023-24)ではアトレティコ・マドリード(Atletico de Madrid)の前に敗退したが、その頃には国内での決着をつけていた。ミラノダービーを制しての優勝決定は史上初で、ミランのステファノ・ピオリ(Stefano Pioli)監督を解任の危機に追い込んでいる。

 また、エースのマルティネスとMFニコロ・バレッラ(Nicolo Barella)はともに契約を更新する予定で、チームの財政状況も改善してきており、インザーギ監督の未来は明るい。今オフにはテュラムら主力の残留が見込まれる一方、ナポリのピオトル・ジエリンスキ(Piotr Zielinski)とポルトガル1部・FCポルト(FC Porto)のメフディ・タレミ(Mehdi Taremi)のフリーでの加入も控えている。(c)AFP/Terry DALEY