【4月23日 Xinhua News】中国国家統計局の盛来運(せい・らいうん)副局長はこのほど、国務院新聞(報道)弁公室が開いた記者会見で、各地方・各部門が最近発表した企業のイノベーションを支援する一連の政策・措置が「新たな質の生産力」(科学技術イノベーションが主導し、質の高い発展を促す生産力)の育成と発展を支えると指摘したとともに、第1四半期(1~3月)の関連データから、新たな産業・製品・投資などで顕著な成果がみられたと述べた。盛氏は次のように説明した。

 新興産業の発展が引き続き加速した。一定規模(主要業務の年間売上高2千万元、1元=約21円)以上のハイテク製造業の増加値(付加価値額)は前年同期比7・5%増加し、伸び率は前四半期(23年10~12月)を2・6ポイント上回った。ハイテクサービス業は増勢を保ち、情報通信・ソフトウエア・情報技術サービス業の増加値は13・7%増となり、伸び率は前四半期を2・5ポイント上回った。新産業は比較的速いペースで発展し、新製品の育成が速まり、高めの伸び維持した。新エネルギー車(NEV)の生産台数は数年続く高成長を基盤に、さらに29・2%増加した。太陽電池は20・0%増となり、太陽光発電関連の多結晶シリコン、単結晶シリコンは依然として50・0%以上の高い伸びを示した。サービスロボットは26・7%増なり、30・0%に迫となった。半導体、3Dプリンターはいずれも2桁以上の高い伸びを維持した。

 新業態や新モデルが続々と現れ、力強い勢いを示した。ビッグデータ、インターネット、モノのインターネット(IoT)の発展・応用により、生産方式の変革が進んだ。ライブ配信や即時小売りが人気を集めている。商品のオンライン小売売上高は11・6%増となり、数年連続で2桁増を維持し、新業態の発展と変化を示した。

 新たな投資や新型インフラが良好な発展傾向を保った。ハイテク産業投資は11・4%増となり、伸び率は前年通年を1・1ポイント上回った。ハイテクサービス業投資は12・7%増加した。第5世代移動通信システム(5G)基地局を含む新型インフラの建設が加速し、5G基地局は年初から2月末までに13万2千カ所新設され、総数は350万カ所を超えた。東部地域のデータを西部地域で演算処理する国家プロジェクト「東数西算」や、光ファイバー通信などの新型インフラ建設が加速した。デジタル経済は「新たな質の生産力」の重要な側面であり、中央と各地方はデジタル経済の発展を非常に重視し、産業のデジタル化とデジタルの産業化を推進している。デジタル経済中核産業の22年の増加値は11兆4千億元に上り、GDPの9・4%を占めた。(c)Xinhua News/AFPBB News