【4月22日 AFP】ロシアは21日、ウクライナ東部の戦略上の重要拠点であるチャシウヤール(Chasiv Yar)近郊の集落を制圧したと発表した。

 ロシア国防省は、チャシウヤール北東3キロ以内に位置する前線のボグダニフカ(Bogdanivka)村について、「南方の部隊が(ウクライナ軍から)完全に解放した」としている。

 ボグダニフカは、チャシウヤールと、2023年5月にロシア軍が制圧したと主張しているバフムート(Bakhmut)の中間に位置する。

 チャシウヤールの人口は、紛争開始前は約1万3000人だったが、戦闘によって町の大部分が破壊され、住民の大半が避難している。

 この数か月、ロシア軍が前線での攻勢を強める一方、ウクライナ軍は西側同盟諸国からの軍事支援が停滞し、弾薬不足で劣勢に立たされている。今月に入ってからは、チャシウヤールで苦戦を強いられていることを明らかにしていた。(c)AFP