HYBE(c)news1
HYBE(c)news1

【04月22日 KOREA WAVE】韓国の大手総合エンターテインメント企業「HYBE(ハイブ)」が22日、人気グループ「NewJeans(ニュージーンズ)」が所属する子会社「ADOR」のミン・ヒジン代表をはじめとする経営陣に監査権を発動した。HYBE監査チームはADOR経営陣の電算資産の回収、対面による供述の確保などに乗り出したという。

HYBE監査チームは、ADOR経営陣が対外秘である契約書を流出させ、HYBEが保有するADOR株式を売るように誘導したという状況をつかみ、監査権を発動した。また、HYBEはミン氏以外の経営陣が職位を利用してHYBE内部情報をADORに渡したことも把握している。

業界では、HYBE側がAdoor経営陣のこのような行動が、いわゆる「脱HYBE」や、Adoorに対する経営権を奪取するためのものと判断し、直ちに対応に乗り出したと見ている。

現在、ミン・ヒジン代表は、ADORの株式18%(57万3160株)を保有し、ADORの2大株主だ。昨年第1四半期、HYBEは100%保有していたADORの持分を80%に減らした。ミン代表は、コールオプション(株式を決まった価格で買える権利)を行使し、ADORの持分18%を買い入れ、HYBEに続きADORの2大株主になった。

Adoorは2021年、HYBEが資本金161億ウォンを出資して作られた。2023年に売上高1102億ウォン、営業利益335億ウォン、当期純利益265億ウォンをそれぞれ記録した。

ミン・ヒジン代表は2002年、SMエンターテインメントに公開採用で入社し、2018年まで在職した。SMエンターテインメント在職当時、クリエイティブディレクターとして多数のアーティストたちの実験的なコンセプトを作り出し、地位を固めた。

その後、2019年にHYBEの最高ブランド責任者(CBO)に転職。2021年からADORの代表としてアーティストの発掘から育成、プロデュース、デザインはもちろん、これを基盤にしたさまざまなIP事業を総括している。

(c)news1/KOREA WAVE/AFPBB News