【4月22日 AFP】南仏バール(Var)県サンマクシマンラサントボーム(Saint-Maximin-la-Sainte-Baume)の聖堂で21日、ルネサンス期のイタリアの芸術家ラファエロ(Raphael、1483-1520)の作品として新たに発見された絵画が公開され、大勢の人が鑑賞に訪れた。

 ラファエロによる「マグダラのマリア(Mary Magdalene)」の肖像画が展示されているのは、マグダラのマリアの聖遺物が納められているとされるサントマリーマドレーヌ(Sainte-Marie-Madeleine)大聖堂。

 フランス人の収集家は、この肖像画を英ロンドンのギャラリーのウェブサイトで3万ポンド(約570万円)で購入した。

 その後、イタリアで国連教育科学文化機関(UNESCO、ユネスコ)の専門家に鑑定を依頼したところ、ラファエロの作品と判明。1505年にラファエロがレオナルド・ダビンチ(Leonardo da Vinci)と出会った頃に描いたものとみられている。

 作品の展示期間は1か月。入場料は3ユーロ(約500円)で、同聖堂の修復費用に充てられる。(c)AFP