【4月22日 AFP】23-24イングランド・プレミアリーグは21日、第34節の試合が行われ、リバプール(Liverpool FC)は3-1でフラム(Fulham)を下し、惨めな一週間を乗り越えて、タイトル獲得への希望をつないだ。

 先週末のリーグ戦でクリスタルパレス(Crystal Palace)に痛い敗戦を喫し、さらにはヨーロッパリーグ(UEFA Europa League 2023-24)でアタランタ(Atalanta)に敗退に追い込まれていたリバプールだったが、プレミアでは3試合ぶりの白星を飾った。

 疲れの見えているチームを考慮し、ユルゲン・クロップ(Jurgen Klopp)監督はモハメド・サラー(Mohamed Salah)ら5選手を入れ替え。すると、よりまとまったプレーぶりを見せたリバプールは、32分にトレント・アレクサンダー・アーノルド(Trent Alexander-Arnold)のFKで先制点を挙げた。

 前半終了間際にフラムの同点ゴールを許したが、53分にライアン・フラーフェンベルフ(Ryan Gravenberch)が自身リーグ戦初ゴールで勝ち越すと、72分にジオゴ・ジョタ(Diogo Jota)が勝利を決定づける3点目を決めた。

 この結果リバプールは首位アーセナル(Arsenal)と勝ち点で並び、得失点差で2位につけている。3位には勝ち点1差でマンチェスター・シティ(Manchester City)が続いているが、両チームより消化試合数は一つ少ない。

 クロップ監督は「その(タイトル)争いに踏みとどまりたい。もちろんだ。アーセナルは昨日勝ち、マンチェスター・シティも未消化試合を勝つだろう。だからわれわれは勝たなければならないし、そのために頑張っている」と述べた。

 一方、エバートン(Everton)は2-0でノッティンガム・フォレスト(Nottingham Forest)を下し、70年とどまっているトップリーグ残留に向けて大きく前進した。イドリッサ・ゲイェ(Idrissa Gueye)とドワイト・マクニール(Dwight McNeil)がゴールを決めたエバートンは、降格圏に5ポイント差をつけている。

 敗れたフォレストは降格圏と1ポイント差となる中、この試合で3度PK獲得の訴えが退けられたことに落胆を示した。クラブのX(旧ツイッター)への投稿では、ビデオ・アシスタント・レフェリー(VAR)が残留を争うルートン・タウン(Luton Town)のサポーターだと主張し、リーグ側の誠実性に疑問を投げかけていた。

 4位アストン・ビラ(Aston Villa)は3-1でボーンマス(AFC Bournemouth)を退けて5位トッテナム・ホットスパー(Tottenham Hotspur)との勝ち点差を6に広げ、来季の欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League 2024-25)出場へまた一つ近づいている。

 トッテナムは未消化の2試合を含む6試合を残しているが、そのうち3試合で優勝を争うアーセナル、リバプール、シティとの対戦を控えている。(c)AFP