【4月22日 AFP】イラク治安部隊は、21日夜に同国北部からシリアに駐留する米軍主導の有志連合軍の軍事基地に向けてロケット弾が発射されたと明らかにした。

 治安部隊は声明で、同日午後9時50分ごろ、「武装勢力がシリア領内にある多国籍軍の基地を数発のロケット弾で攻撃した」と指摘。イラク軍が同国北部ニナワ(Nineveh)州で大規模捜索を行ったところ、攻撃に使用された車両を発見したとしている。

 有志連合軍に対する本格的な攻撃は数週間ぶり。

 英国を拠点とするNGO「シリア人権監視団(Syrian Observatory for Human Rights)」のラミ・アブドルラフマン(Rami Abdel Rahman)所長は、米軍が駐留しているシリア北東部ハラブアルジル(Kharab al-Jir)基地に、イラク領内から数発のロケット弾が発射されたと説明。

 攻撃したのは、親イランの民兵諸派連合「イラクのイスラム抵抗運動(Islamic Resistance in Iraq)」との見方を示した。

 「抵抗運動」はこれまで、パレスチナへの連帯を示し、パレスチナ自治区ガザ地区(Gaza Strip)での紛争で米国がイスラエルを支援していることを非難している。(c)AFP