【4月22日 AFP】23-24スペイン1部リーグは21日、第32節の試合が行われ、レアル・マドリード(Real Madrid)とFCバルセロナ(FC Barcelona)の伝統の一戦「エル・クラシコ(El Clasico)」は、首位レアルがジュード・ベリンガム(Jude Bellingham)の決勝ゴールで3-2の劇的勝利を収めた。これで2位バルセロナとの勝ち点差は11ポイントに開き、レアルのリーグ優勝は目前となっている。

 レアルはアンドレアス・クリステンセン(Andreas Christensen)とフェルミン・ロペス(Fermin Lopez)のゴールで常に先行される展開だったが、それぞれビニシウス・ジュニオール(Vinicius Junior)とルーカス・バスケス(Lucas Vazquez)の得点で追いつくと、迎えた後半アディショナルタイムにベリンガムが逆転ゴールをたたき込んだ。

 チーム得点王のベリンガムは、これで今季公式戦21ゴールに到達。昨年10月の今季1回目のクラシコでも2得点を挙げており、弱冠20歳の加入1シーズン目ながら輝きを放っている。

 チームも、ベスト4入りを決めた17日の欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League 2023-24)、マンチェスター・シティ(Manchester City)戦の時と同じ粘り強さを見せ、最後にベリンガムが決勝点を挙げてホームの観客を歓喜させた。

 カルロ・アンチェロッティ(Carlo Ancelotti)監督もベリンガムの決定力を称賛し、「完璧なタイミングで走り込んでくれたし、試合中はハードワークしていた。得点からはしばらく遠ざかっていたが、きょうはリーグ優勝の決め手になり得るゴールを決めてくれた」と話した。

 対するバルセロナは、パリ・サンジェルマン(Paris Saint-GermainPSG)の前にベスト8敗退となったチャンピオンズリーグから立ち直って力強いプレーを見せたが、最後にベリンガムに打ち砕かれた。

 他会場では、4位アトレティコ・マドリード(Atletico de Madrid)が0-2でアラベス(Alaves)に敗戦。トップ4フィニッシュへ足踏みを強いられ、チャンピオンズリーグでも敗退した悲惨な一週間を終えた。5位アスレティック・ビルバオ(Athletic Bilbao)との勝ち点差は3ポイントとなっている。(c)AFP/Rik Sharma