【4月21日 AFP】サッカーイングランド・プレミアリーグのマンチェスター・シティ(Manchester City)を率いるジョゼップ・グアルディオラ(Josep Guardiola)監督が20日、「受け入れがたい」過密日程に苦言を呈した。

 チームはこの日、欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League 2023-24)準々決勝のレアル・マドリード(Real Madrid)戦からわずか3日という、疲れが残る状況でFAカップ(FA Cup 2023-24)準決勝のチェルシー(Chelsea)戦に臨むと、相手が好機を繰り返し逃したことにも助けられ、ベルナルド・シウバ(Bernardo Silva)の84分の決勝点で1-0の勝利を収めた。

 しかし指揮官は、すでに疲弊している選手の健康が過密日程で脅かされたと批判。中3日ではなく2日での試合開催を決めたイングランドサッカー協会(FA)と放送局に怒りを見せた。監督は、どちらもミッドウイークの試合がなかったマンチェスター・ユナイテッド(Manchester United)対コベントリー・シティ(Coventry City)戦を21日ではなくこの日に行うこともできた中で、選手の将来が危険にさらされたと主張している。

 グアルディオラ監督は「FAカップ準決勝を戦えるのは信じられないほどうれしい。チャンピオンズリーグ準々決勝に進むのも大好きだ。しかしきょうわれわれをプレーさせるというのは受け入れられない」とコメント。「選手の健康にとっては信じられないことだ。チャンピオンズリーグで負けた後、これほどすぐにここでプレーしなければならないのがどれだけの痛手か、みんな理解していない」と続けた。

「なぜもう1日空けてくれなかったのか。チェルシーもマンチェスター・ユナイテッドもコベントリーもチャンピオンズリーグを戦っていない。放送局のためか? それなら私にこれ以上を求めないでくれ」

 FAが聞く耳を持たないのは分かっているため、話をするつもりはないというグアルディオラ監督。

「私の言っていることは正しいはずだ。何も特別待遇を求めているわけではない。選手の健康や、いろいろなことが危険にさらされているんだ。彼ら(当局)が気にしていないのは分かっているが、私は気にする」と強調している。

「この国では何も変わらない。それは知っている。彼らは選手を思いやる感性を持ち合わせていない。プレミアリーグやFAと話し合いをしろとは言わないでくれ。話し合うつもりはない。私は選手の準備を進める」

「私は選手を守りたいだけだ。選手のために仕事をしている。今のやり方は持続不能だ」 (c)AFP/Steven GRIFFITHS