【4月21日 AFP】イスラエルは21日、パレスチナの国連(UN)加盟に向けた安全保障理事会(UN Security Council)決議案に賛成した国の駐イスラエル大使を呼び出し、抗議する。外務省報道官が語った。

 18日に行われた決議案の採決では、理事国15か国のうち12か国が賛成し、英国とスイスは棄権した。イスラエルの最も緊密な同盟国である米国が唯一、拒否権を行使したため、決議案は否決された。

 イスラエル外務省報道官は20日、X(旧ツイッター)で、同省は「国連におけるパレスチナの地位向上に賛成票を投じた国の大使を呼び出し、抗議する」と述べた。

 21日に呼び出すのはフランス、日本、韓国、マルタ、スロバキア、エクアドル各国の大使で、他の国にも順次抗議する意向という。

 報道官は、「大使らに明確なメッセージを伝えるつもりだ。パレスチナ人に向けた政治的ジェスチャーとパレスチナ国家承認の呼び掛けは(昨年)10月7日の大虐殺から半年が経過した今、テロリズムへの褒美となる、ということだ」と語った。(c)AFP