【4⽉24⽇ Peopleʼs Daily】中国は2020年に「ダブルカーボン」の目標を宣言して以来、約束通りにエネルギー構造の転換を加速してきた。国際エネルギー機関(IEA)によると、2023年の世界の再生可能エネルギー新規設備容量は5億1000万キロワットで、中国はその5割以上に貢献した。2022年には中国国内で再生可能エネルギー発電により二酸化炭素排出量が約22億6000万トン削減された。同年に輸出された風力発電や太陽光発電の関連製品は輸出先の二酸化炭素排出量を約5億7300万トン削減した。双方の合計である28億トン超の削減は、世界における削減量の約41%に達した。

 中国の新エネルギー産業は世界のエネルギーモデル転換に貢献している。国際再生可能エネルギー機関(International Renewable Energy AgencyIRENA)によると、過去10年間で世界の風力発電コストは60%以上、太陽光発電コストは80%以上も低下しており、その多くは中国でのイノベーションによるものだ。IEAのファティ・ビロル(Fatih Birol)事務局長は、中国の貢献について「世界規模でグリーン技術を使用するコストが削減されました」と表明した。そのことで、クリーンエネルギー技術が極めて利用しやすくなったということだ。

 中国は新エネルギー産業チェーンの協力を秩序正しく推進し、エネルギーの低炭素モデル転換・ウィンウィンの新モデルを構築している。中国企業がサウジアラビアで建設するアル・シュアイバ太陽光発電所プロジェクトは完成後35年で二酸化炭素排出量を2億4500万トン削減する。この削減量は5億4500万本の植樹に相当する。中国企業と欧州の協力パートナーが建設するデンマークの太陽光発電パークは3万8000世帯にグリーン電力を供給して年間10万6000トンの二酸化炭素排出を削減できる。中国企業の海外でのクリーンエネルギー投資は現地国の炭素削減目標の実現を助け、新たな産業と雇用を創出している。2023年には電気自動車(EV)など中国の新エネルギー車輸出は前年比77.6%増の120万3000台に達し、世界の自動車産業の転換をけん引する重要な力になった。中国の新エネルギー産業は国連(UN)の「持続可能な開発のための2030アジェンダ」と気候変動に関する「パリ協定(Paris Agreement)」の目標達成に大きく貢献している。世界的に見れば、このような良質な生産能力は多ければ多いほどよい。

 気候変動は世界に突き付けられた試練だ。中国は技術革新、整った産業チェーン体系と十分な市場競争によって、新エネルギー産業の急速な発展を実現し、開放的な姿勢で国際協力を幅広く展開し、各国にグリーン発展やウィンウィンの発展のチャンスをもたらしている。中国は今後も、全人類の幸せの増進という見地から、各方面と共に新エネルギー産業の質の高い発展を推進し、クリーンで美しい世界の共同建設に貢献する。(c)Peopleʼs Daily/AFPBB News