【4月19日 Xinhua News】中国商務部の報道官は18日の記者会見で、米ホワイトハウスが中国に不公正なやり方があると非難し、通商法301条に基づき、中国から輸入する鉄鋼・アルミ製品への関税を3倍に引き上げることを含む新たな制限措置を計画していると発表したとの質問に対し、米国の非難には事実に基づく根拠がなく、関係の措置は典型的な一国主義、保護主義のやり方で、中国はこれに断固反対すると表明した。

 報道官は次のように述べた。米国は2018年以来、「国家安全保障」を名目に、グローバル貿易パートナーの鉄鋼・アルミ製品に対し、選択的に追加関税を課し、さらにこれによって貿易パートナーに対し、不公平な条件を受け入れるよう脅迫しており、多くの世界貿易機関(WTO)メンバーに反対されている。WTOは米国の関連措置がWTOルールに違反しているとの裁定を下している。

 米国が世界の経済・貿易秩序とルールを無視し、経済・貿易問題を政治化し、いわゆる301条関税審査プロセスを乱用し、中国製品に対する関税の恣意的調整を公然と要求し、矛盾を転嫁するというのは誤りを繰り返すもので、米国内の産業が直面している問題の解決には役立たない。中国製品を制限するよう米国が他国に圧力をかければ、世界の産業チェーンとサプライチェーン(供給網)の安全と安定が損なわれることになる。

 われわれは米国が自らの問題を直視し、中国製品に対する関税引き上げをやめ、対中追加関税措置を直ちに取りやめるよう促す。中国はあらゆる必要な措置をとり、自らの権益を守る。(c)Xinhua News/AFPBB News