【4月19日 AFP】フォーミュラワン(F1、F1世界選手権)で3連覇中の王者マックス・フェルスタッペン(Max Verstappen)は18日、所属チームのレッドブル(Red Bull)に満足している限り「移籍する理由はない」と話し、チームとの長期的な将来について改めて明言した。

 レッドブルのクリスチャン・ホーナー(Christian Horner)代表が女性への不適切行為で告発されて以降、フェルスタッペンはフェラーリ(Ferrari)への移籍が決まっているルイス・ハミルトン(Lewis Hamilton)に代わり、来季からメルセデスAMG(Mercedes AMG)へ加入するとの臆測が流れている。

 シーズン開幕戦のバーレーンGP(Bahrain Grand Prix 2024)を前にホーナー代表の不正行為疑惑は晴れたものの、このスキャンダルは数週間にわたって尾を引いた。フェルスタッペンは2028年までレッドブルと契約を結んでいるが、チームが長年のアドバイザーであるヘルムート・マルコ(Helmut Marko)氏とたもとを分かつ可能性が浮上し、そのようなことがあれば自身もチーム離脱を考えると示唆していた。

 しかしながら、今週末に行われる第5戦中国GP(Chinese Grand Prix 2024)のパドックでは、レースに関する話題が中心の日常に戻ったことにフェルスタッペンは上機嫌な様子で、「2021年シーズン終了後に自分はチームと長期契約を結んだ。最初から自分が話していたのは、静かで平和な環境を望んでいるということだけだ」「最近の話題はクルマのことが中心で、今はもうそのことをすごく喜んでいる」とし、「そうあるべきことでもある。もちろん、自分はチームに満足している限り、移籍する理由は何もない」と語った。

 中国GPで今季4度目の優勝を目指すフェルスタッペンだが、5年ぶりの開催で20日にはスプリントが行われる同GPについては、「新しいマシンでのレースで、少しばかり未知数なものになるだろう」「もちろん、それは誰にとっても同じことだ」と慎重な姿勢を示した。(c)AFP