【4月18日 AFP】男子テニス、バルセロナ・オープン(Barcelona Open Banc Sabadell 2024)は17日、シングルス2回戦が行われ、元世界ランキング1位のラファエル・ナダル(Rafael Nadal、スペイン)は5-7、1-6で大会第4シードのアレックス・デミノー(Alex De Minaur、オーストラリア)に敗れた。

 今大会はけがからの3か月ぶりの復帰戦だったナダルは、世界11位のデミノーを相手に奮闘したが、最後は崩れてストレート負けを喫した。試合後には最多14回の優勝を誇る全仏オープン(French Open 2024)で「死力」を尽くしたいと話した。

 前日の1回戦ではフラビオ・コボッリ(Flavio Cobolli、イタリア)に快勝し、この日も全盛期の片りんを見せたが、第2セットは3度ブレークを許すなど圧倒された。

 今季限りでの引退を示唆しているナダルは、全仏オープンに照準を合わせている中で、「死力を尽くすのはきょうではなかった。これからの数週間でそうするチャンスを自分に与えなくてはならない。少なくともそうする努力をする必要がある」と述べた。

 今後はマドリード・オープン(Mutua Madrid Open 2024)とイタリア国際(Internazionali BNL d'Italia 2024)を控えており、全仏までに「数週間分の経験と試合、そしてあらゆる面でもっと自信を持てるようにする(必要がある)」とコメント。「これからのことを考えると、第2セットの1-6は起こるべくして起こった」とも語った。

 12回の優勝を経験したバルセロナ・オープンに出場するのも「現実的には」今回が最後としていたが、「きょう2時間半とか3時間に及ぶ試合をすることはできなかった」と、このタイミングで無理はできなかったと話した。

 その他の試合では、第3シードのキャスパー・ルード(Casper Ruud、ノルウェー)がアレクサンドレ・ミュラー(Alexandre Muller、フランス)に6-3、6-4で快勝した。

 前週のモンテカルロ・マスターズ(Monte-Carlo Rolex Masters 2024)を制した第5シードのステファノス・チチパス(Stefanos Tsitsipas、ギリシャ)もセバスチャン・オフナー(Sebastian Ofner、オーストリア)を6-4、7-5で退けた。(c)AFP