【4月17日 AFP】今年英国でコンサートツアーを行う米人気歌手テイラー・スウィフト(Taylor Swift)さんのファンを狙ったチケット詐欺が多発しており、これまでに数千人が被害に遭ったことが判明した。英ロイズ銀行(Lloyds Bank)が17日、明らかにした。

 同銀によると昨年7月以降、少なくとも3000人がだまされ、計100万ポンド(約1億9000万円)以上が詐欺師たちの手に渡った。

 1人当たりの平均被害額は332ポンド(約6万4000円)で、中には1000ポンド(約19万円)以上を支払った例もあった。

 ロイズ銀行によると、報告例の9割はフェイスブック(Facebook)における偽の広告や投稿がきっかけとなっていた。

 スウィフトさんのファン以外では、米歌手ビヨンセ(Beyonce)さん、英ロックバンドのコールドプレイ(Coldplay)、英歌手ハリー・スタイルズ(Harry Styles)さんのファンが最もよく狙われているという。

 チケット詐欺は通常、ソーシャルメディアへの偽の広告や投稿で、割引価格でのチケット販売や、完売イベントのチケットの高額転売を宣伝する。被害者はチケット代の前払いを要求されるが、支払いが済むと連絡が取れなくなるという手口が多い。(c)AFP