【4月17日 東方新報】中国国家鉄路集団の発表によると、設計時速400キロの「CR450EMU」の試作車が今年組立完了の予定だ。

 EMUとは「Electric Multiple Unit」、すなわち電気駆動の動力車と付随車を連結した電車のことで、中国の高速鉄道は編成された全車両に駆動モーターが付いており、加減速制御性能に優れ、列車編成にも柔軟性があるという。

 グループの傘下で鉄道の運行を管理する中国鉄路総公司の技術情報部の張大勇(Zhang Dayong)部長は「時速400キロのための鉄道インフラ技術の革新と、より高速走行のための総合試験区間の建設で大きな進展があった」と話す。

 CR450の前身である「復興CR400EMU」は、2017年9月から北京-上海高速鉄道で運行され、その運行速度は高速鉄道の運行速度の世界的ベンチマークである時速350キロである。

 CR450技術革新プロジェクトは、21年のスタート以来、17件の新技術パーツを組み合わせた試作車を開発した。そしてCR400をベースとした57回におよぶテストを実施した。

 テスト走行では、単一のEMUオープンラインスピードで時速453キロの新記録を達成、また二つの列車が逆方向に走行する時の相対速度は、時速891キロに達したという。

 張部長は「CR450高速列車は、いよいよ建設設計とプロトタイプ開発の段階に入った」と説明した。(c)東方新報/AFPBB News