【4月17日 Xinhua News】中国広東省仏山市順徳区にある中国家電大手、美的集団の食器洗い乾燥機(食洗機)工場は今年、スマート生産を導入し、18~22秒に1台のペースでの食洗機生産を実現している。同工場の千平方メートル以上の敷地では、材料を積んだ無人搬送車が自由自在に行き来し、ロボットアームが整然とかつせわしなく動いている。

 同社はここ数年、スマート化やデジタル化、グリーン(環境配慮型)化を推進してきた。食洗機工場が従来型の工場からスマートで低炭素な工場への転換を遂げたのはその縮図にすぎない。食洗機工場のデジタル化を担当する熊濤(ゆう・とう)さんによると、かつては人間が生産のスケジューリングや運搬の中心を担っていたが、現在ではスマート化されたシステムを通じ、受注に基づく自動スケジューリングやパレットの出入庫を賢い「デジタル脳」が助けてくれるという。

 工場のデジタル化やスマート化の成果はデータが証明している。熊さんによると、2015年に350万台だった食洗機の年間生産能力は21年に700万台を突破した。工場の面積は変わらず、人手を半分に減らしたにもかかわらず、生産能力は倍増したことになる。(c)Xinhua News/AFPBB News