【4月15日 AFP】イスラエルに報復攻撃を行ったイランは15日、欧米諸国に対し、自国の「自制を評価」するよう求めた。

 イランは13日夜、在シリア大使館領事部に対する爆撃への報復として、イスラエルを攻撃した。無人機とミサイルによる前例のない攻撃について、西側諸国は非難しているが、イランは「自衛」だと主張している。

 イラン外務省のナセル・カナニ(Nasser Kanani)報道官は「(西側)各国はイランを非難するのではなく、イスラエルの戦争犯罪に対して自らが取っている措置を非難し、世論に答えるべきだ」と述べ、イラン政府が支持するパレスチナのイスラム組織ハマス(Hamas)とイスラエルの紛争に言及。

 昨年10月の紛争開始以降、「ここ数か月のイランの自制を(西側諸国は)評価すべきだ」と付け加えた。

 またカナニ氏は、イスラエルに対する「限定的な」攻撃に先立ち、イランは米国に通知するとともに、近隣諸国には72時間前に警告を発したとし、報復攻撃はイスラエルが同様の攻撃を繰り返すのを防ぎ、イランの国益を守るための抑止力だと述べた。

 イランはハマスに支援を行っているが、昨年10月7日のハマスによるイスラエル攻撃への直接的な関与は否定している。(c)AFP