【4⽉20⽇ Peopleʼs Daily】北京市内で3月20日に開催された第3回「民主:全人類共通の価値」国際フォーラムでは、中国内外からの出席者が民主の真髄と相互学習について議論した。出席者は、中国の「全過程の人民民主の実践」を高く評価し、人類の民主の発展に新たな道を開拓したとの考えを示した。

 民主は人類文明の進歩の重要な道しるべだ。中国が進むのは中国の特色ある社会主義の道であり、中国の「全過程の人民民主」とは、人民の民主と国家の意志が統一され、最も広範な真の民主で、最も有効な社会主義の民主だ。例えば2024年の全国両会(全国人民代表大会<全人代>と中国人民政治協商会議<政協>)では、全国各地から約5000人の代表と委員(「代表」は全人代の、「委員」は政協の「議員」に相当する役職)が北京に集まり、人々の思いを国家の発展の最上位の構想に組み入れた。「政府活動報告」では約1万人が報告の修正に参加するなど幅広い意見を集約した。また、多くの官庁の責任者が人々の関心事に迅速に回答した。

 中国には人口が多く、社会の基盤が弱く土台が薄いという状況があった。中国は一方で、5000年以上にわたる文明を受け継いでおり、中華の優れた伝統文化から知恵と栄養を得ることに注力した。中国の民主の建設は、歴史の段階を正確に把握し、経済や社会の発展レベルと緊密に結び付け、問題を絞り込み、その問題を解決することで進められてきた。中国は長い模索を経て、14億人以上の人々の充分な民主権利を保障し、広大な群衆の積極性や主体性、創造性を引き出し、経済の急速な発展と社会の長期的な安定を達成し、「中国の奇跡」を実現した。米ハーバード・ケネディ・スクール(Harvard Kennedy School)の世論調査によると、中国国民の政府に対する満足度は長期にわたり90%以上の状態だ。

 全過程の人民民主の発展は、中国式現代化の本質的要求の一つだ。国際社会の専門家は、中国では全過程の人民民主の発展とともに、人民がますます広範な権利と自由を享受していると見ている。全過程の人民民主は、人類の政治文明の新たな形態を創造し、世界の他の国々が民主政治を発展させるための参考になっている。

 各国の民主はその国の歴史や文化の伝統に根ざし、その国の人々の実践による探求と知恵による創造に伴い成長する。民主の目的は人類の幸せを保護し促進することであり、民主を少数の国の政治目的の手段にすべきではない。中国は発展途上国が民主を追求し、発展させ、実現する過程を十分に尊重し、各国の人々が発展の道を自主的に選択する権利を尊重し、民主を口実に国際社会での分裂や偏見、平和の破壊を招くことに反対する。

 民主は多様であり、世界は多彩だ。中国は世界各国と共に平和、発展、公平、正義、民主、自由の全人類共通の価値観を実現するために努力し、相互尊重と共存を原則として人類の政治文明を共に豊かに発展させ、人類の民主の推進に新たな貢献をすることを願う。(c)Peopleʼs Daily/AFPBB News