【4月15日 AFP】23-24イングランド・プレミアリーグは14日、第33節の試合が行われ、アーセナル(Arsenal)とリバプール(Liverpool FC)はともに黒星を喫し、タイトル争いで大打撃を負った。

 アーセナルはアストン・ビラ(Aston Villa)に0-2、リバプールは0-1でクリスタルパレス(Crystal Palace)にそれぞれ敗戦。前日勝利していた昨季王者のマンチェスター・シティ(Manchester City)が、今季残り6試合で両チームに勝ち点2差をつけて単独首位に立った。

 ビラ戦を前にしてアーセナルは、今年に入ってから獲得できる可能性があった勝ち点33のうち31ポイントをものにしていたが、元指揮官の敵将ウナイ・エメリ(Unai Emery)監督にタイトル獲得に向けた挑戦を妨げられた。

 アーセナルは、レアンドロ・トロサール(Leandro Trossard)のシュートが元アーセナルのGKエミリアーノ・マルティネス(Emiliano Martinez)に阻まれるなど、優位に進めた前半の戦いぶりを最大限に生かせなかった。

 一方でビラは84分にレオン・ベイリー(Leon Bailey)が先制点を決めると、その3分後にはカウンターアタックからオリー・ワトキンス(Ollie Watkins)がゴールを奪った。

 この勝利でビラは5位トッテナム・ホットスパー(Tottenham Hotspur)との勝ち点差を3に広げ、来季の欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League 2024-25)出場権獲得に向けてポールポジションに立っている。

 リバプールもシーズン終盤戦を迎えて力を使い果たした様子で、本拠地アンフィールド(Anfield)で同様の結果に終わった。チームは公式戦ここ8試合で3勝にとどまり、ユルゲン・クロップ(Jurgen Klopp)監督を華々しく送り出すことができなくなるリスクにさらされている。

 11日に行われたヨーロッパリーグ(UEFA Europa League 2023-24)のアタランタ(Atalanta)戦に敗れ、アンフィールドでの公式戦で1年2か月ぶりに土をつけられたばかりだったリバプールは、ホームのリーグ戦では2022年10月以来となる敗戦となった。

 14分にエベレチ・エゼ(Eberechi Eze)のゴールで先制を許したリバプールは、その後相手のシュートをアンドリュー・ロバートソン(Andrew Robertson)がゴールライン上でクリアし追加点を阻止。後半に入って大幅に改善したものの、ダルウィン・ヌニェス(Darwin Nunez)、カーティス・ジョーンズ(Curtis Jones)、モハメド・サラー(Mohamed Salah)、ジオゴ・ジョタ(Diogo Jota)がそれぞれ1点奪えるような場面を迎えたが、数あるビッグチャンスを逃して追いつくこともできなかった。(c)AFP