【4月15日 AFP】男子ゴルフのメジャー第1戦、第88回マスターズ・トーナメント(The Masters Tournament 2024)は14日、米ジョージア州オーガスタ(Augusta)のオーガスタ・ナショナル・ゴルフクラブ(Augusta National Golf Club、パー72)で最終日が行われ、タイガー・ウッズ(Tiger Woods、米国)はスコアを五つ落とし、通算16オーバーの最下位60位に終わった。

 ウッズはトレードマークの赤いシャツを着て多くの観衆を集め、日曜日の優勝争いを前にしたマチネの主演のようだった。オーガスタ最終日の午前9時35分。上位選手がティーオフする約5時間前でも多くのファンが集まったことは、ウッズがゴルフ界で多くの人をひきつけ続けている証拠となった。

 しかし、今週末のスコアは、過去に5度の優勝を果たしたコースでもはや4ラウンドにわたって強豪選手たちと競い合うことができなくなった、衰えつつあるスターを物語るものになった。

 3日目の10オーバーで最終日の猛チャージのチャンスがついえたウッズはこの日、5番でトリプルボギー、続く6番でもボギーをたたいた。それでも、プロとしてのプライドやコースに対する深い造詣、そして鋭いテクニックを駆使し、15番で再びボギーとなるまではパーセーブを見せ、5オーバー「77」を記録すると、大歓声を受けながら18番のグリーンを去った。

 4日間の取り組みに満足した様子のウッズは「良い一週間だった。全体的には。長い間フルトーナメントでプレーしていなかったが、ここに来て木曜日と金曜日は良い戦いだった。残念ながら昨日(土曜日)は望んでいた結果にはならなかった」と述べた。

 今後数日間は痛みに対処しつつ、持久力を試すような肉体の酷使に本当に耐える価値があるのかを熟考するかもしれないが、現時点では引退する準備をしている様子は示していない。

 ウッズは計画の中に今季残りのメジャー3大会の出場が含まれているとし、「モーターを動かし、体を動かし、より強くなり、進歩を続けていく。できれば、練習セッションを長くし続けられることを願っている」とコメントした。

 来年は、ウッズがアマとして出場して41位に入った1995年のマスターズからちょうど30年の節目となる。(c)AFP