【4月15日 AFP】23-24ドイツ・ブンデスリーガ1部は14日、第29節の試合が行われ、バイヤー・レバークーゼン(Bayer Leverkusen)は5-0でヴェルダー・ブレーメン(Werder Bremen)に大勝。11シーズンに及ぶバイエルン・ミュンヘン(Bayern Munich)の牙城を崩し、クラブ120年の歴史で初となる優勝を飾った。

 レバークーゼンはフロリアン・ビルツ(Florian Wirtz)がハットトリックを達成すると、ビクター・ボニフェイス(Victor Boniface)とグラニト・ジャカ(Granit Xhaka)もゴールして緊張を全く感じさせない快勝を収めた。

 過去に5回、2位で涙をのんできた歴史から「ネバークーゼン」とやゆされることもあったが、今季はシャビ・アロンソ(Xabi Alonso)監督の下で5試合を残して優勝を決め、不名誉なあだ名を払拭(ふっしょく)した。これで公式戦無敗を驚異の43戦に伸ばしたチームは、今季3冠の可能性も残している。

 残り10分となる頃には、長年耐えてきたサポーターがピッチ脇に押し寄せ、中にはまだ試合中だというのにピッチに侵入する早まったファンもいた。このときは選手の呼びかけなどで戻ったが、90分を迎えると涙を流すサポーターがピッチになだれ込み、選手と喜び合った。

 ここまで積み重ねた勝ち点79ポイントは、29節時点としてはリーグ過去最多。2位のバイエルンと3位のVfBシュツットガルト(VfB Stuttgart)に勝ち点16差をつける圧勝優勝だった。

 近隣のプルハイム(Pulheim)で生まれ育ち、16歳で隣街ケルン(Conogne)から移ってきた20歳のビルツは、「言葉にならない。個人的にはまだ実感がない」とコメント。開幕時には優勝は想像もしていなかったと認めつつ、「圧倒的な内容で連勝し始めた頃、単に欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League 2024-25)の出場権を得る以上のことが僕らにはできると気づいた」と話した。

 先に行われた試合では、堂安律(Ritsu Doan)のゴールでSCフライブルク(SC Freiburg)が最下位ダルムシュタット98(SV Darmstadt 98)に1-0で勝利し、8位に浮上した。(c)AFP