【4月14日 AFP】サッカーイングランド・フットボールリーグ2(4部)のクラブで、米ハリウッド俳優のライアン・レイノルズ(Ryan Reynolds)さんとロブ・マケルヘニー(Rob McElhenney)さんが保有するレクサム(Wrexham FC)が、13日の試合に大勝して3部昇格を決めた。

 レイノルズさんとマケルヘニーさんが3年前に買収したレクサムは、昨季15年ぶりに4部へ復帰したばかりだったが、この日のフォレスト・グリーン・ローバーズ(Forest Green Rovers)とのホームゲームに6-0で圧勝。2季連続の昇格を決める試合終了のホイッスルが吹かれると、ファンはピッチになだれ込んで歓喜した。

 映画『デッドプール(Deadpool)』で主演を務めたレイノルズさんは、自身のX(旧ツイッター)に「何年か前、僕が北ウェールズで行われるサッカーの試合でうれし涙を流すことになると言ってきた男がいたとすれば、それはロブ・マケルヘニーだ」と投稿し、「レクサムと、わが親愛なる共同チェアマンにおめでとう。この街は僕らの相部屋、そしてこれが僕らの人生の旅路だ」と喜んだ。

 一方のマケルヘニーさんは、「言葉にならない」と話している。

 マケルヘニーさんとレイノルズさんが、無名クラブを買収するという驚きの行動を2021年に取って以来、二人の投資もあってレクサムはイングリッシュ・フットボールリーグ(EFL)に復帰。一方で動画配信サービス「ディズニープラス(Disney+)」ではドキュメンタリーシリーズを配信してチームの世界的な知名度を高めた。それによって、同リーグのライバルにはない人気を米国で獲得し、シーズン前には北米ツアーを実施してプレミアリーグのチェルシー(Chelsea)やマンチェスター・ユナイテッド(Manchester United)と対戦した。

 クラブが先月発表した会計報告書によれば、昨年500万ポンド(約9億6000万円)の損失を出したレクサムに対して、マケルヘニーさんとレイノルズさんは900万ポンド(約17億円)を投資しているという。(c)AFP