【4月13日 AFP】男子ゴルフのメジャー第1戦、第88回マスターズ・トーナメント(The Masters Tournament 2024)は12日、米ジョージア州オーガスタ(Augusta)のオーガスタ・ナショナル・ゴルフクラブ(Augusta National Golf Club、パー72)で2日目が行われ、タイガー・ウッズ(Tiger Woods、米国)は通算1オーバーの22位タイでマスターズ最多24回連続の予選突破を果たした。

 通算5度のマスターズ制覇を誇るウッズにとって、フレッド・カプルス(Fred Couples、米国)、ゲーリー・プレーヤー(Gary Player、南アフリカ)と並ぶ23回連続のマスターズ予選通過記録を更新することは、プライドの問題に他ならなかった。

 しかし、48歳という年齢に加え、何より身体の負担となっている度重なるけがや手術にもかかわらず、ウッズは最高に優れたプレーヤーとしての資質を維持し、その思考もすぐさま週末の目標に切り替えていた。

 この日は風に悩まされ、前日からの持ち越し分と合わせて計23ホールの長丁場をこなす中、観客から熱烈な声援を受けていたウッズは、自身が成し遂げた歴史的快挙の重要性を聞かれると、「週末へのチャンスをつかんだということだ。自分はここにいて、大会で優勝する機会を得られた」と答えた。

 ウッズは現在首位から7打差をつけられており、14日の最終日に向けて優勝争いに食い込むためには仕事が山積している。ほぼここまでは圧巻というよりも堅実なプレーを続けているが、第2ラウンドでは観客の大声援を受けながら、全盛期の雰囲気を取り戻した場面もあった。特に名物アーメンコーナーの3ホールでは、まさに堅実で見事なリカバリーを見せる素晴らしいアイアンショットを披露し、いずれもパーセーブに成功した。

 3ボギー、3バーディーと出入りの激しかったフロントナインと比べ、最後は静かにホールアウトしたウッズ。ここまでの2ラウンドでは28本中25本のフェアウエーキープに成功し、オーガスタのティーショットでは1996年以来の正確性を記録した。(c)AFP/Simon EVANS