【4月13日 AFP】米大リーグ(MLB)、ロサンゼルス・ドジャース(Los Angeles Dodgers)でプレーする大谷翔平(Shohei Ohtani)選手の元通訳、水原一平(Ippei Mizuhara)容疑者(39)が12日、ロサンゼルス連邦地裁に出廷した。

 11日に銀行詐欺の容疑で訴追された水原容疑者は、足かせをつけられて着席し、判事から短い審問を受けた。審問中に水原容疑者が話すことはほぼなく、自身にかけられた容疑を理解しているか問われるとただ「イエス」と答え、保釈条件にうなずいた。保釈金は2万5000ドル(約380万円)で、正式な罪状認否が5月9日に行われることも通達された。

 裁判官は水原容疑者に対し、海外への渡航や大谷選手へのいかなる接触も禁じた。また、いかなる形態のギャンブルにも手を出さないことや、ギャンブル依存症の治療を開始するよう指示すると、弁護人のマイケル・フリードマン(Michael Freedman)氏は、同容疑者が「完全にその意向である」と述べた。

 水原容疑者が公の場に姿を現したのは、違法賭博の借金返済のために大谷選手の銀行口座から1600万ドル(約24億5000万円)以上を盗んだと告発されて以降、これが初めて。連邦検察当局は、ギャンブルへの「飽くなき欲望」のために、同容疑者が大谷選手の銀行口座から大金を盗んだと主張している。

 米紙ニューヨーク・タイムズは先日、この件で水原容疑者が司法取引の可能性をめぐり連邦当局と交渉中であると報じた。銀行詐欺の最高刑は禁錮30年となっている。(c)AFP