【4月12日 AFP】北朝鮮の国営朝鮮中央通信(KCNA)は12日、中国共産党序列3位の趙楽際(Zhao Leji)全国人民代表大会(全人代、NPC)常務委員長が前日、平壌を訪問し、最高人民会議の崔竜海(チェ・リョンヘ、Choe Ryong Hae)常任委員長と会談したと伝えた。

 国交樹立75年を記念して訪朝している中国の趙氏は、習近平(Xi Jinping)国家主席、李強(Li Qiang)首相に次ぐナンバー3。ここ数年では、両国間で最もハイレベルな会談の一つとなった。

 KCNAによると、趙氏は崔氏との会談で「政治、経済、文化などあらゆる分野での交流と協力」について協議。「相互の関心事である地域的、国際的な問題について意見を交換した」という。

 韓国メディアは、北朝鮮の最高指導者、金正恩(キム・ジョンウン、Kim Jong-Un)朝鮮労働党委員長の中国訪問を計画することも目的の一つである可能性を指摘した。習氏と金氏が最後に会ったのは2019年で、新型コロナウイルスの世界的大流行が始まる前だ。

 中国国営の新華社通信は、趙氏と崔氏が「朝鮮半島情勢」についても話し合ったと伝えた。(c)AFP