【4月12日 AFP】フォーミュラワン(F1、F1世界選手権)で2度の年間優勝を誇るフェルナンド・アロンソ(Fernando Alonso)は11日、アストンマーティン(Aston Martin F1)への残留を表明し、総合優勝7度のルイス・ハミルトン(Lewis Hamilton)に代わり来季からメルセデスAMG(Mercedes AMG)へ加入するとの臆測に終止符を打った。

 衰えを知らない42歳のアロンソはアストンマーティンとの契約を更新し、新レギュレーションが施行される2026年シーズンまで「自分はここに残る」と明言した。

 アロンソは現在アストンマーティンと最高の関係を築いており、アルピーヌ(Alpine F1)から移籍した昨季は開幕8戦で6度表彰台に上がると、モナコGP(Monaco Grand Prix 2023)、カナダGP(Canadian Grand Prix 2023)、オランダGP(Dutch Grand Prix 2023)では2位に食い込んだ。

 こうした好調なパフォーマンスにより、チームメートであるランス・ストロール(Lance Stroll)の父親が所有するアストンマーティンも、コンストラクターズ選手権で2022年シーズンの7位から5位に躍進した。

 ハミルトンが2025年シーズンからフェラーリ(Ferrari)への電撃移籍を表明したことにより、アロンソはその後任候補に挙がり、来季からメルセデスでジョージ・ラッセル(George Russell)のチームメートになるとの臆測が出ることは避けられなかったが、この日英シルバーストーン(Silverstone)に拠点を置くアストンマーティンとの契約継続を公表したことにより、これらのうわさを消し去った。

 アロンソはこれまでF1で通算32勝を記録しているが、優勝からは11シーズン遠ざかっている。

 アストンマーティンのマイク・クラック(Mike Krack)代表は、この「フェルナンドとの複数年契約」が、ホンダ(Honda)とのパワーユニット(PU)契約が開始される2026年シーズンも続くとし、「これから、さらなる素晴らしい記憶をつくり出し、ともにさらなる成功を達成することを楽しみにしている」と述べた。

 アロンソは今季終盤に、F1史上初の出走400戦に到達する可能性がある。(c)AFP