【4月12日 AFP】男子テニス、モンテカルロ・マスターズ(Monte-Carlo Rolex Masters 2024)は11日、シングルス3回戦が行われ、大会第1シードのノバク・ジョコビッチ(Novak Djokovic、セルビア)は、ロレンツォ・ムゼッティ(Lorenzo Musetti、イタリア)に7‐5、6‐3で勝利して昨年大会で敗れたリベンジを果たし、8強入りを決めた。

 昨年大会は同じラウンドで黒星を喫したムゼッティを相手に、立ち上がりが悪く、第2セットも不安定なプレーを見せたジョコビッチだったが、勝利を収めた。

「まだトップレベルにはいないが、きょうは素晴らしい才能ある選手との対戦で良いテストになった」と振り返ったジョコビッチは、準々決勝では第11シードのアレックス・デミノー(Alex De Minaur、オーストラリア)との対戦が決まった。

 一方、全豪オープンテニス(Australian Open Tennis Tournament 2024)王者で第2シードのヤニック・シナー(Jannik Sinner、イタリア)は、6‐4、6‐2でヤン・レナード・シュトルフ(Jan-Lennard Struff、ドイツ)を退け、今季の戦績を24勝1敗に伸ばした。

 シナーは次戦で第7シードのホルガー・ルーネ(Holger Rune、デンマーク)と対戦。ルーネは昨年大会の準決勝ではシナーを下し、決勝に駒を進めている。

 一方、2日連続で審判を激しく非難した第4シードのダニール・メドベージェフ(Daniil Medvedev)は、3‐6、5‐7で第15シードのカレン・ハチャノフ(Karen Khachanov)に敗れた。

 前日の2回戦で二つのライン際の判定を問題視していたメドベージェフはこの日、ラリー中にハチャノフのフォアハンドがアウト判定されなかったことに怒りを示した。

 すでにラケットを投げて警告を受けていたメドベージェフは、主審を非難して最終ゲーム開始時にポイントペナルティーを科されると、その後は大会スーパーバイザーと激しく議論する場面もあった。 

 勝ったハチャノフは12日の準々決勝で、第12シードのステファノス・チチパス(Stefanos Tsitsipas、ギリシャ)との対戦が決まった。チチパスは第5シードのアレクサンダー・ズベレフ(Alexander Zverev、ドイツ)を7‐5、7‐6(7‐3)で退けている。(c)AFP