【4月12日 AFP】ロシアのウラジーミル・プーチン(Vladimir Putin)大統領は11日、最近のウクライナのエネルギー供給網に対する一連の攻撃について、ウクライナの「非武装化」を目指した作戦の一環だと発言した。攻撃の影響によりウクライナでは大規模な停電が起きている。

 発言は、ロシア大統領府(クレムリン、Kremlin)で行われたベラルーシのアレクサンドル・ルカシェンコ(Alexander Lukashenko)大統領との会談でのもの。エネルギーインフラへの攻撃で「ウクライナの軍産複合体に影響を与えられる」とした。

 10日未明にもウクライナ各地の電力施設を狙った無人機40機による攻撃があり、キーウ州の発電所が破壊された。

 その一方で「われわれのエネルギー施設も攻撃を受けており、対応する必要があった」とし、報復の意味があることも示唆した。その上で、冬の間は「人道的見地」から電気関連施設への攻撃は控えていたと主張した。

 会談では、スイスが今週発表した、6月に開催予定のウクライナ平和会議にロシアが招待されていないことについても言及。ロシアが不参加の会議は「むなしいものでなければ、奇妙なものになるだろう」と述べた。

 ロシア大統領府のドミトリー・ペスコフ(Dmitry Peskov)報道官は10日、「ロシア不参加の会議は無意味だと繰り返し指摘している」としていた。

 会議は、スイス中部ルツェルン(Lucerne)の高級リゾート、ビュルゲンシュトック(Burgenstock)での開催され、最大100国が参加する予定。

 スイスは、会議へのロシア参加の可能性を探り続けており、中国やその他の新興大国の参加についても模索している。(c)AFP