【4月11日 AFP】中国政府は11日、米国と日本は首脳会談の中で中国を「中傷し、攻撃した」と非難した。日米首脳は10日、防衛分野での連携を刷新すると発表したことを受けての発言だ。

 ホワイトハウス(White House)で会談したジョー・バイデン(Joe Biden)米大統領と岸田文雄(Fumio Kishida)首相は、在日米軍の指揮系統の枠組みを強化することで合意。米軍と自衛隊が、中国による台湾侵攻など脅威が顕在化した場合により迅速に対応できるようにするのが狙いで、1960年代以降で最大の変革となる。

 バイデン氏は、日本との協力強化はあくまで防衛的なものであると強調したが、中国を念頭に置いていることは隠そうとしなかった。

 岸田首相の米国公式訪問と防衛連携刷新について質問を受けた中国外務省の毛寧(Mao Ning)報道官は、日米は台湾やその他の海洋問題で中国を「中傷し、攻撃した。中国の内政に大きく干渉し、国際関係の常識を大きく逸脱した」と非難した。

 また、中国としては「強い不満と断固とした反対」を表明し、関係国に厳正な申し入れを行ったとしながら、日米関係により、他国の利益が阻害されたり、地域の平和と安定が損なわれたりすることがあってはならないと続けた。(c)AFP